[メモ]ジャンルとライティング

最近読んだ文献,検索メモ,ジャンル

最近読んだ文献。気ままに「ジャンル ライティング」あたりで検索したのだと思う。

平井明代研究室(筑波大学大学院・人文社会科学研究群・英語教育サブプログラム) > FOR STUDENTS > 2014年度授業
応用言語学特講「第11章 ライティング」(担当: S.K.)
https://www.u.tsukuba.ac.jp/~hirai.akiyo.ft/forstudents/forstudents/tokko_2014.files/header.htm

ーー部外より覗き見失礼。第二外国語のライティング(一般)についてのレジュメ。自分のように視野狭窄だとこういった概観はとてもありがたい。

フィードバック研究で誤りの訂正について形式/内容という論争が未決着らしい。


■駒井健吾「大学入試ライティング課題と「英語表現Ⅱ」教科書タスクの整合性について」
信州大学教育学部研究論集 No. 16(2022年)
https://soar-ir.repo.nii.ac.jp/records/2000827

ーー英語のライティングについて、国立大の入試問題と高校教科書の例文を文体ごとに割合を比較。

論題を「条件」(「命題」「具体的場面」「図説」「文章」「その他」)と「産出スキル」(「アイデア産出」「意見形成」「描写」 「創出」「その他」)に分類(カッコ内はマイクロジャンル)。


■川光真二「ジャンル理論の観点から日本語教育初級のライティングを考察する」
『リテラシーズ』第22巻第1号(2018)
http://literacies.9640.jp/vol22.html#a2

ーージャンルアプローチの「ジャンル理論」と「言語使用域」を説明、複数の先行研究を紹介しつつ外国語としての日本語教育初級への適応を提案。

「投資可能な学習環境の設定」を「脱構築、合同構築、独立構築」の流れに組み込む話も。具体的かつ丁寧でとても参考になるし刺激的。


■初級第一難関「て形」 学習者にわかりやすいと言われた「~てください」の文法導入を伝授 – SenSee Media
https://sensee.jp/media/teaching/begginer-te-gata-te-kudasai-grammer/

ーー上の論文で「て形」が分からなかったので検索。

外国語としての日本語を教える話だが、「イラストを見せたからと言って、イラストに描かれている情報が一瞬で全員がわかるとは限らないので、必ずイラストを理解するための説明をする」や「学習者が教師の発言に注目していない間に導入が終わってしまう可能性」というのは文章一般に対して大いに示唆的。

「イラスト」を「情景描写」に置き換えれば、複雑な描写を一度に行うよりも、発言に注目を集めながら描写以外の説明を重ねていくほうが分かりやすいということに(最近そういうことをあらためて考えていた)。


■天野未来、鈴木貴史「「自立した読者」を育む読書感想文指導」
帝京科学大学教育・教職研究、第5巻第1号(2019)
http://doi.org/10.18881/00000659

ーー要約がいきなり「これまで読書感想文は,読書嫌いを招く一要因として多くの批判にさらされてきた.」に惹かれる。

「書き方指導の現状」で「選書に関する指導を欠いている」とあるが、紹介されている長﨑育恵「みんなが夢中で書く読書感想文」(2018)は実質ジャンルアプローチではないか。

ならば、上の川光論文でいう投資可能な学習環境としての読者感想文の「目的・ゴール・読み手」を各自で設定。目的やゴールが授業で完結したり、最終的な読み手が先生であったりする道理は本来ないはずで、たとえば将来の夢に合わせて「目的・ゴール・読み手」を設定して選書や書き方を工夫するのもありではないか。

しかし結局はやはり「通常の授業の中で扱われることが稀であり,夏休みの宿題等で課されることが多いため,書き方についての指導が不十分」で「相応の時間が確保できるかどうか」次第という気も。


■鄭一葦「ジャンルに関する認識の相違による文章表現指導の諸相」
『人文科教育研究』46号(2019)
https://doi.org/10.15068/00159109

■東條加寿子「大学英語教育の中のジャンル分析 その影響力の検証」
『大阪女学院大学紀要』12号(2015)
http://ir-lib.wilmina.ac.jp/dspace/handle/10775/3162

■阿部聡「日本語のジャンル構造と語彙ー文法的資源 テクスト形成的メタ機能を中心に」
『現代社会文化研究』第30号(2004)
https://niigata-u.repo.nii.ac.jp/records/7802

ーー[オーストラリア]選択体系機能言語学学派/理論([Australia] systemic functional linguists/theory)を明記。雑なくくりですみません。